2017年は冬にいくらか雨が降り、ブドウ樹は４年連続の雨の少ない年の後で一息つくことになりました。理想的な栽培環境の都市となり、収穫は前年より５日遅い８月19日から始めましたが、酸が高く、味わいもしっかりとした良質なブドウで、収量は多くないものの、非常に力強く凝縮した味わいになりました。
マウント・エデンのシャルドネの特徴である花の蜜、レモン果皮、ヘーゼルナッツのアロマ、土由来のミネラルがふんだんに感じられます。
フルボディのシャルドネですが、バランスがとれ、レモン・エッセンス、青リンゴの味わいにしっかりとした酸と長いフィニッシュがあります。
エステート・シャルドネは2年間瓶熟成してからリリースしていますが、さらに2年から4年たたないとその真の魅力は体験していただけないと思います。
2016年は2012年ヴィンテージに印象が近く、第一級の風格があり、芯に酸を持つ果実を思わせます。
畑：サンタ・クルーズ・マウンテンのマウント・エデン・ヴィンヤード（自社畑）マウント・エデン・クローン
ブドウがわずかに黄緑から黄色になったころに収穫し、破砕せずにやさしくプレスします。
仏製の樽（新樽50%）で発酵・熟成（11ヶ月）、マロラクティック発酵を完全に終わらせます。
人工的な清澄はせず、透明感を出すため、軽いフィルターがけ後ボトリング。
2年間瓶熟させてからリリースします。
マウント・エデンのシャルドネとブルゴーニュ以外のシャルドネの違いは「長熟性」です。それがこのシャルドネを良いワインではなく偉大なワインにしている理由の一つです。
秀逸な酸があることもその要素の一つで、たっぷりとした酸はワインの熟成のスピードを遅くします。その為エステート・シャルネは瓶熟を2年経てからリリースされます。
