色はほぼ真っ黒で一部朱色のハイライトが見えます。ココアパウダー、ポプリ、ブラック・チェリー、ブルーベリー、リコリス、杉の木、シガーボックス、茶葉、グラファイト、ヴァニラ、黒トリュフ、ガリー グが感じられます。とてもフルボディ且つエレガントで、みずみずしいタンニンと土壌のニュアンスが長い余韻に感じます。とても複雑なワインで、20 年以上の熟成が期待できるでしょう。
現在、ピーター・マイケル・ワイナリーのワインが、カリフォルニア・ワインのサクセスストーリーとして世に知れ渡っていることは言うまでもありません。1987 年のモン・プレジール・シャルドネのリリース当初から問い合わせが絶えず、20 年近く経つ現在でも数量限定販売を行っています。これは、設立当初に定められた企業理念が現在でも変わることなく活動の柱として息づいているからです。
1983 年、ブドウ畑と家族の保養の地を求めて7 年間のリサーチの末、設立者のピーター・マイケル卿はカリフォルニア・ソノマのナイツ・ヴァレーに位置するセント・ヘレナ山の西向きの麓にある火山性土壌の630 エーカー(252ha)の土地を購入しました。これはピーター・マイケル卿がまだ若かった頃、当時フランスに在住していた父親に連れられ、ヨーロッパ各国のシャトーや生産者を見学に行って以来心に抱いていた、将来自分でワイナリーを経営する夢が現実になった瞬間でした。