マウント・エデンのワインには土地とヴィンテージの個性が反映されます。2015年も収量が少なかったですが、フレッシュさが感じられるヴィンテージです。深いルビー色を呈し、典型的なブラックベリーとラズベリーのアロマ、ボイズンベリーの味わいに土のニュアンス、酸とタンニンが緊張感をもってバランスし、骨格を形成しています。今飲んでも微意ですが、７年から14年の熟成が可能です。
畑：サンタ・クルーズ・マウンテンにあるマウント・エデン・ヴィンヤード（自社畑）2.8��
クローン：マウント・エデン・クローン
自社畑はドライ・ファーミングをしているので、降雨量をこまかく検証しています。2015年は前年に増して雨の少ない年でした。8月の収穫が5年連続して年々早まっていた為、マウント・エデンではそれが“新しい基準”であると捉えて、8月初旬の収穫でも慌てず騒がず対処できるようになっています。2015年は8月5日に収穫を開始しました。
全体の33%は全房発酵。１トン容量の開放発酵タンクに入れて毎日パンチダウンを行い、発酵がゆっくり進みました。マウント・エデンでは2007年ヴィンテージのピノ・ノワールから24年ぶりにブドウの一部を全房発酵することを再開しています。仏製樽で澱とともに12ヶ月熟成（新樽50％）することで、テロワールの特徴がはっきりとでています。 人工的な清澄をせず、フィルターかけなしでボトリングしました。
