フリーマンにとって初のエステート・ワインとなる2015 年のグロリア・エステートは4 度目のヴィンテージです。ブドウはワイナリーに隣接している丘の斜面の畑から収穫されます。1985 年にニューヨークを襲ったハリケーン・グロリアが、オーナーのケンとアキコの出会いのきっかけとなったことから名付けられました。ケンはこの日、大西洋にヨットの旅へと出港する予定でしたが、ハリケーンの影響でキャンセルとなり、とあるパーティーに出かけます。そこでアキコに出会い、フリーマンの歴史が始まりました。そして、現在のフリーマン・ワイナリーに隣接していたリンゴ農園の所有者の名前が偶然にも「グロリア」でした。その後、フリーマン夫妻はグロリアさんからこの土地を購入し、現在のグロリア・エステート・ヴィンヤードの一部は、このリンゴ農園の跡地にあります。
フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーはケン・フリーマン氏と奥様のアキコさんによって 2001 年に設立されました。
その 15 年前、まだ二人が出会って間もない頃、共にエレガントで洗練されたシャルドネとピノ・ノワール好きとして意気投合し、いつかはカリフォルニアでブルゴーニュのような複雑味と、飲み手を惹き込む力を持ったワインを自分達の手で造ることを夢見ていました。
世界に匹敵するワイナリー設立を実現するために、冷涼でなだらかな斜面に植えられているブドウ畑を中心に、300を超える畑や栽培農家の視察を始めます。その結果、選んだのは霧に覆われ海岸から内陸に吹き込む冷たい海風に影響されるソノマ・ヴァレーの生産地でした。そこで育つブドウはゆっくりと成熟し、フレッシュな酸が保たれ、とてもピュアでフレーヴァー豊かに育ちます。