味わいは、華やかな香りがよく広がり、秀逸な酸をしっかりと保持し、赤系と黒系果実の両方がうまく混ざり合っている。この畑独特のペニーロイヤルミントが華やかに香り,アジア系のスパイス(コリアンダー、クミンなど)やリコリスの甘い香りも感じられる。間違いなく杯が進む仕上りになっている。
オキシデンタルの小さな街に近い丘の斜面にあり、海からの冷たい風が吹き込むが、日照量も十分。
リヴァース・マリーの中でアルコールは低いながらも、一番果実が凝縮し、密度の高いワインとなる。
(幾多の優良ワイナリーもここの葡萄を調達し、素晴らしいワインを造っている。)
2013年のワインの中ではほぼ間違いなく一番の完成度を示している。ここ2-3年を見るとこの畑のポテンシャルが非常に上がってきていることがわかる。ディジョン・クローン115,667,777の三つが全てブレンドされる。早熟のデジョン・クローンながら、自然の酸が綺麗に生き、バランスの取れたワインとなっている。
前年も加えたが、今年も10%ほどを全房で醗酵している。けっして味わいに濃さを求めるのではなく、味わいが凝縮しすぎるのを抑え、香りに複雑さを取り込む為である。