オレンジの花やバラの花びらのアロマがあり、パワフルな存在感と共に、カシス、黒果実、ベルガモット、乾燥させたハーブ、シガーボックス、なめし革も香ります。広がりと全体のバランスが素晴らしく、噛みごたえを感じるほどのなめらかなタンニン、グラファイト、土壌のミネラルが余韻にあります。火山性土壌からくる鉄分をも感じさせ、鮮明な果実とはっきりと主張する骨格があり、幾層にも重なる複雑な味わいがあります。コンティニュアムを飲む際は、デカンタージュをオススメしています。細かい香りのニュアンスやワインの質感がより一層感じられるようになります。
コンティニュアムは栽培、醸造、瓶詰めを全て自社の敷地内で行う正真正銘のエステートワインです。ブドウは夜間に手作業で丁寧に収穫されます。選果は除梗前と後に2 度、こちらも手作業で行われます。その後、重力移動でフレンチオーク樽とコンクリートタンクに移され発酵が始まります。3 日間のコールドソーク後、毎日3 〜4 回のパンプオーバーを行い、デレスタージュも発酵中に合計2 〜3 度行います。収穫から発酵に進み、ワインがプレスされるまでの期間は20 〜40 日スキンコンタクトを行います。バスケットプレスにより圧搾を行い、澱と共にフレンチオーク樽(2/3 新、1/3 旧)に移され、ここでMLF を完了し21 ヶ月間熟成に入ります。このヴィンテージは一部、コンクリート製のアンフォラにて熟成を行いました。全てのロットは別々に仕込み、アッサンブラージュは何度もテイスティングを重ねた後に丁寧に行われます。酒石酸は低温に設定したタンクの中でゆっくりと自然に重力のちからにより沈殿させ、無濾過無清澄のまま瓶詰めをしました。