2016 年はユーキの三度目のヴィンテージです。若々しさが削ぎ落とされ、ブドウは独り立ちできるまでに成長しました。アロマはとても複雑で、ベリー香や、オクシデンタル付近の畑に良く感じられるソノマ・コースト特有のスパイスがあります。自然な酸が骨格の中心となり、それを囲むように豊かな果実、ソフトなタンニン、旨味が感じられます。2018 年から2024 年に飲むことをおすすめします。
ユーキ・エステートはオクシデンタル村付近の、太平洋から8km 程内陸に入った標高300m の丘に位置する自社畑です。2007 年にフリーマン夫妻が購入したこの畑は大きなレッドウッドの樹に囲まれていて、この樹々を保護する目的で、敷地の一部(およそ9 ヘクタール)をBodega Land Trustに寄付しました。ブドウはヘリテージ・クローンとディジョン・クローンで植樹しました。
ユーキの畑は5 つの異なる区画から成り立ちます。現在、醸造に使われている3 つの区画のブドウはディジョン・クローン(114,667,828)とスイ
スクローン(Mariafeld/clone 23, Wadenswil/clone 2A)です。今後、残り2 つの区画のブドウも使われる予定で、ここにはMt. Eden とCalera の2つ
のヘリテージ・クローンが植えられています。
2016 年は、4 年間続いた干ばつが終わった年でした。降雨量こそは少なめでしたが、明け方の霧と昼夜の寒暖差が例年通り感じられた、2012 年以来
の「ソノマらしい」ヴィンテージでした。春らしい気候の下、ユーキのブドウは順調に実をつけました。